人間関係の基本は、その人・組織が「信頼できるかどうか」で決まるとよく言われます。
また、似た言葉で「信用」がありますが、この2つの言葉はどう違うのでしょうか?
違いは、【信頼】が期待値、「信用」が過去の実績だと解釈出来ます。
この記事で取り上げる【信頼】は、「人・組織が将来に渡って信じられると期待する気持ち」だと定義します。
信頼できない相手であれば、騙される恐れもあるし、下手をすると身の危険もありえます。
そして、この【信頼】は正義の関係だけに当てはまらないことが面白い。
例えば、強盗団や犯罪者同士も【信頼】しあって活動しているんです。
共犯ってやつですね。
なんか変な話ですよね。
人間関係の始まりは、お互いを認知することに起点します。
そして、信頼を得ることで人間関係は濃密になります。
人間関係の始まりは、別に決まった時期があるわけではありませんよね。
素早い信頼関係の構築は、時期も年齢も問いません。
身に付けておくことで、一生涯使えるかけがえのないスキルとなります。
必ず【信頼】を得る方法を身につけておきましょう。
悪用厳禁じゃ!
信頼を得る方法
信頼を失う方法
信頼関係を築くまでの時間
信頼関係で出来ること
信頼を得る方法
どのようにして【信頼】を得るのか。
端的に言えば、絶対に「裏切らないこと」です。
裏切られると次は信じられません。その人間関係は先細りしてしまいます。
(恋愛は違うようです。それについては、経験豊かな人に尋ねて下さい)
くノ一(女性の忍者)とは、仕事仲間です。
他者や約束を守り裏切らないってことは、『誠実』であるってことです。
誠実とは、嘘偽りなく心がこもっていることです。
仲が良かった友達同士でさえ、ウソが重なると遠ざけたくなります。
2300年前の孟子の有名な一文があります。
至誠にして動かざるもの者は、未だ之れ有らざるなり。
誠ならずして、未だ能く動かす者は有らざるなり。
紀元前の昔から誠実さが問われています。
誠実さは、相手に対して発揮するではなく、自らに対しても問うことができます。
言行一致でなければ、やはり人は信頼してくれません。
あなたは、「自分との約束」を守っていますか?
ヒトは、他人に厳しいです。
また、親や年長者から教わったことを守ることです。
両親や祖父母は、子供が幼いころから躾をします。
「嘘はついたらダメ」「約束は守りなさい」「時間は守りなさい」「ちゃんと挨拶しなさい」「靴は揃えなさい」等、皆さんも言われた経験があると思います。
これらの言葉は、幼稚に感じますが、的確な躾であり、対人関係の基本マナーです。
「躾」という漢字は、身を美しくすると書きます。
あぁ、日本語は美しい、哲学です。
今思えば、【信頼】を得るための基本です。
したがって、ちゃんと守れていないと守れるようになるまで怒られました。
基礎はある、発展させよう!
依存状態から脱却しよう!
すべての基本は健康じゃぞ!
自分の身体の状態を知って対処しておくことも誠実さにつながるぞ。
私の大好きな書籍『7つの習慣』では、信頼口座という考え方があります。
信頼残高など、金銭に見立てた言葉に置き換えてわかりやすく紹介しています。
この記事とは違った切り口となっておりますので、一読ください。
自己肯定感を高める
先ずは、自分で自分を信頼しましょう。
これが全ての始まりになります。
幼少期であれば、全て言われるがまま、されるがままですが、物心つくと自我が芽生え、自分の意志で行動をするようになります。
その時に自分のことを信頼していなければ、何も行動できません。
皆さんは「自分との約束」を守っていますか?
自分で決めたことをやらなかったり、三日坊主で止めたり、続けてはいるものの、中途半端なデキであったりしませんか?
三日坊主のプロです。
ずっと坊主です。
誰に押し付けられたわけでもないのに、やらないってことは、そもそも決めたことすら無駄です。
自分で決めたことを守り、きちんと仕上げることは自己肯定感を高めることに直結します。
自己肯定感とは、自分の存在を大切なものとして、自己を肯定できる感情のことを言います。
この段階で「自立」したと言えます。
次のステージに進みましょう!
まだ自己肯定感の低い方は、小さな約束を守って自信をつけることから初めましょう。
【コミュニケーションの高め方】あなたの自己肯定感は高い?低い? | 壺てんブログ (tubotenn.com)
助け合い
自己肯定感が高くなれば、他者との関係もより良いものを築けます。
信頼に値する自分と、同じく信頼に値するであろう他者との共同作業です。
もし、他者に自分が考えている程の【信頼】が無ければ、物足りなさを感じたり、いつの間にか疎遠になることは皆さん経験さているでしょう。
人間関係は「お互いの信頼の上に花開く」と申します。
信頼が一方に偏っていては、キレイな花は咲きません。
お互いが「信頼出来る相手である」と双方共に確認することで、力を合わせ、早さも増してできる事柄もスケールアップします。
一人の力は1人前です。
二人いてても2人前です。
しかし、信頼関係を築き相乗効果を発揮することで、3人前、4人前ともなり得る結果を出すことが可能になります。
また、お互いに努力する関係であり続けることも必要です。
これは、急にできることでも、そのときだけやれば良いことでもありません。
継続の習慣を身に付けて置かなければ、いとも簡単に化けの皮が剥がれます。
相乗効果
【信頼】の成果の大きな恩恵が相乗効果です。
これは、1+1=2 ではなく 5にも10にも成ることを意味しています。
例えば、陸上競技の400メートルリレーでは、4名が100メートルずつ走ります。
この時の必要タイムは、世界記録で36秒84です。
同じ400メートルを一人で走った場合は、世界記録で43秒18です。
6秒34の差があります。
相乗効果でタイムが大幅に縮まっています。
他にも、ピアノの単独コンサートも素晴らしいですが、バイオリンとの共演になると感動が大きくなります。
皆さんの身近な場面でも、相乗効果を発揮している沢山の成果が見つけられると思います。
信頼を失う方法
言わずもがな、裏切ることです。
【信頼】を築き上げるには、かなりの時間を要します。
私の経験でも、「信頼されている」と感じたのは、仕事で出会ってから大分と月日が過ぎたときでした。
それまでは、普通な感じの接し方だったのが、ある時を境に物凄く親密になり、且つ、要求の難易度が下がり、任されることが多くなったことがあります。
だけど、その様な蜜月関係でも【信頼】を失うのは一瞬です。
絶対に【信頼】に甘えてはいけません。
裏切りは、身の破滅です。
次行きましょう!
信頼を築くまでの時間
よく「信頼を失うのは一瞬」と言われます。
その通り瞬殺です。
では、信頼を構築するには、どれ程の時間を掛ければよいのでしょうか?
投資の神様 ウォーレン・バフェットの言葉をご紹介します。
「信頼を積み重ねるのは二十年かかるが失うのは五分だ。もしそれをわきまえていれば行動が変わってくるものだ」
二十年と五分すごい差がありますが。
それが、人間関係の事実だと感じます。
これは一例に過ぎませんが、これほどの時間を掛けて築き上げたものを、失う勇気がありますか?
私には、ありません。
誠実を通します。
信頼関係で出来ること
相乗効果をご紹介しましたが、これは、個人だけではありません。
スポーツのチームや会社などの組織でも十分に機能します。
また、これがないと戦いにならないと思われます。
相互に【信頼】しあえるメンバーで、幾多もの困難を乗り越え勝利を手にする話は、枚挙に暇がありません。
家族関係もその一つです。
お互いに強い絆で結ばれていれば、凄い力を発揮します。
しかし、信頼が度重なり失われると、生活の基本であるはずの家族もバラバラになってしまいます。
こわー
まとめ
「自分との約束を守る」ことが出来ずに、どうして他者との重大な約束を守ることが出来るでしょうか?
「自分との約束」は余り守ってないけど、人との約束は守ってる。
そういう人もいると思いますが、そのレベルは低くないですか?
私の大好きな書籍「7つの習慣」からの受け売りですが、他者との関係で上位は『相互依存』です。
お互いに依存しあって助け合うのだから、お互いのレベルが高くないと偏った状態になり、形を保っていられません。
組み体操みたいな感じだね。
相互依存は高い概念です。
まずは、自分の価値観を明瞭にすることをオススメします。
先ずは、自らの【信頼】を高める不断の努力をしていきたいと考えております。
この記事は今後も追加・添削していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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